Chihiro先生のヨガ本 発売記念! 本に関するあれこれ聞きました。

「すべてを手放すゼロ体験で心と身体をリセットあなたは生まれ変わります」―。
クシャナヨガスクールを主宰するChirhiroこと長島千比呂の著書が、3月末に新潮社から発売されました。
そこでどのような本なのかを少しご紹介できればと思い、スクールのインストラクター養成コース(TTC)の卒業生で、新聞記者の顔も持つErikoさんに、Chirhiro先生の生徒の代表としてインタビューしてもらいました。クシャナヨガスクール広報担当。
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【第1回】>次へ

Eriko 本を読んでいて、ちひろ先生のヨガのクラスを受けているような、不思議な感覚になりました。

Chihiro クラスの延長線上から、読んでくれる人を想像して書いたので、
そう言っていただけるとすごくうれしいです。

Eriko 私はちひろ先生の言葉には、秘密というか、魔法があると思っていて。

Chihiro いえいえ、何もないですよ。

Eriko 投げかける言葉には、人それぞれ引っ掛かるところがあって。そこから気持ちが癒やされたり、解放されたり。本を読む人にも、それが訪れるのでは、と思いました。

Chihiro ありがとうございます。
今回、難しかったのが、なんて言うのかしら…。
インストラクターは、やっぱりクラスをすることが仕事なんですね。
目の前にいる人に対して言葉をかけて、進めていく。
本となると、相手が見えないので、最初は大変でした。

Eriko 読者を想像して書いたということですね。

Chihiro 私はクラスの時、来ている人たちから、言葉を引き出される感じがするんです。
そして自分が言ったことは、ほとんど覚えていないんですね。
でも、想像することで同じ感覚が得られました。
読む人を感じたり思ったりすると、自然と必要な言葉が出てきて書けるようになりました。

Eriko どんなふうに想像力を働かせたのですか。

Chihiro スタジオの会員さんの顔に、疲れや緊張を感じ、
それらがヨガのクラスで緩み、最後のシャヴァーサナの後に解放されているのを見ると、
世の中にはもっと、ヨガで癒やされる人、
ストレスから解き放たれる人たちがいるだろうと思ったり。

Eriko 会話を思い出したことも。

Chihiro そうですね。ヨガを通じて出会った皆さんとの会話から、感じることはたくさんあります。
会員さんのご家族や友人の話を聞き、直接お会いしていない方についても、
思いをはせたりしました。

Eriko ところで、クラスで言ったことは覚えていないんですか…。

Chihiro 覚えてないです、ぜんぜん。

Eriko 出版の経緯を教えてください。

Chihiro ヨガの本が読みたいという、会員さんの声をよく聞いていました。
でもよくあるのは、DVD付きでポーズに特化した本か、
サンスクリット語を多用した難しい哲学書かの、どちらか。
入門書が必要だと、常々感じていました。

Eriko 一番、伝えたかったことは。

Chihiro そもそも「ヨガとは何か」ということを、読んで知ってもらう良い機会だと思います。
ヨガの効果や恩恵にこだわりすぎてしまうと、
ダイエットや美容、運動不足の解消だけで終わってしまう。
それは一つの側面に過ぎません。

Eriko 心についても多く書かれていました。

Chihiro 今の日本でのヨガは、身体に焦点を合わせすぎていて、
体操かストレッチ、ときにはダンスとさえ言われてしまう。
でもヨガでは、身体と心を分けてはいないんですね。
私たちの存在そのものが、身体であり、心である。
もっと全体的にとらえていく視点も必要だと感じています。
ヨガは調和を非常に大事するので、少しでもこの本で、それこそ、
身体と心の両方のバランスが取れるといいな、と思います。

Eriko タイトルの「リセットするヨガ」とは。

Chihiro 「無意識のうちに作り上げた枠から解放され、ピュアな状態に戻る」という意味です。
そのためには「ゼロ体験」が必要なのですが、
それが現代の人たちには足りないと感じています。

Eriko 「ゼロ体験」…。

Chihiro 「すべてを手放し、あらゆることから解放される瞬間」です。
その「ゼロ体験」は、ヨガの中でできますし、追求していくもの。
TTC(インストラクター養成コース)の中でも、
「静(せい)を聞きなさい」「暗(あん)を見なさい」という話をします。
「ない」ことは、本当は日常にあふれ、目を向ければいつでも「ある」。
でも普段は意識することがないので、そういう体験や時間を増やすと、
気付かないうちに抱えてこんでいた、無意識の不安や恐怖から、解放されるのです。

Eriko 「ゼロ体験への扉を開く10の質問」が、参考になりますね。

Chihiro 本なので会話はできないのですが、やりとりのようなものがあるといいなと。
質問形式の方が分かりやすいとも思いました。

Eriko 「空腹を感じられますか?」「待っているものがありますか?」「誰かを『うらやましい』と妬む心はありますか?」などドキッとするような、問い掛けも。人それぞれに、響く質問がありそうです。

Chihiro 身体や呼吸だけでなく、考え方や生活にも、癖はあります。
一つ二つでも引っかかり、そこから感じることがあったら、変えてみる。
しっくりくることがあれば、それだけでもうれしいなと思います。

Eriko 理想の食事や菜食、断食、鼻の洗浄など「ヨガ的ゼロ生活」も、関心を集めるのでは。

Chihiro 食事しない人はいないので、みなさん興味があるのだと思います。
例えば菜食も、ダイエットのためという理由では意外に長く続かず、
無理してしまうかもしれない。
でも、「犠牲にしない」「足るを知る」などヨガで伝わってきた根本的な精神を知ると、
無理なく長く、続けられるのでは、と思います。

Eriko 基本のポーズや呼吸法などを組み合わせた「あなたに合わせたヨガコース」は、1日5分からありました。

Chihiro 具体的に提案した方が、実際に取り入れやすいとやりやすいと思いました。

Eriko どんな方に、どんなふうに読んでもらいたいですか。

Chihiro ヨガをやったことがない人には、「ヨガってこういうものなんだ」と知ってもらい、 本の後半の体験の部分にぜひ挑戦してもらいたいです。 ヨガをやったことがある人には、逆に前半のところを中心に読んでほしい。 今まで積み重ねてきた体験が、「実はこういうことだったんだ」と分かり、 自分の中で、言葉で整理ができるので、ヨガがさらに深まると思います。

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