自分のルーツを支える力を

By kSaNa

3月11日に起きた大地震、そして津波による
多くの犠牲者、多大なる被害がありました。

未だ、安否の確認がとれていない方も多数おり、
被災者の数、被害は甚大かつ、計り知れません。

被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

この震災で尊い命をなくされた方々、
大切なご家族、ご友人を失われた方々、
家を、仕事を、街を失われた方々、
たくさんの被災者の方々のことを思うと、
私たちは、通常通りここで仕事をしていいのか?
という疑問や、何もできない空虚感に襲われます。

ヨガというものを、体操やエクササイズと
とらえている方もなかには、いらっしゃいます。

現地で生死と戦っている方、ご家族を必死で探されている方、
水や食糧不足に直面している方、寒さで凍ええいる方、
そんな極限にいる多くの方々いるなか、
私たちは、体操をしている場合なのか・・・?
とても申し訳ないような思いにさいなまされます。

それでも、ヨガを伝えようと思うのです。

当たり前だと思っていたことが、この地震で崩されました。
育ってきた街が目の前で流される。
疑いもしなかったライフラインが絶たれる。
私たちの根底を支えていたたくさんのものが、ゆらいでいます。

この土台がゆらぐことで、私たちの価値観は
大きく変えられることとなります。
自分を支えていた土台、信じていたものを失い、
不安感や喪失感に襲われることもあると思います。

そんな自分の土台や価値観をゆらぐほどの衝撃、
不安に打ち勝つ強さ、自分を支える、
そして自分の大切な人を支える強さを、
ヨガを通じて感じて頂きたいと思うのです。

ヨガマットを強く踏みしめる脚の力、
力強く自分の中を巡る呼吸、鼓動のリズム、
アーサナのなかで感じられる血潮、
今、自分が生きているという、確かな手ごたえを、
ここに力強く在るという、その手ごたえを、
自分の土台の強さとして頂きたいと思います。

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