役者たちの瞬間 @たまプラーザ

By Shoji

今日のスタジオは、少しばかりだけど、ある映画撮影のお手伝いをした。

そこで僕たちが出会ったのは、役者たちが一瞬見せる沈黙。
その沈黙を目で語るものもいれば、肌からモクモクとかもしだすものもいる。
それぞれの役者が、それぞれのリズムを刻み、自分の世界を創っている。

その中でも一人異彩を放っていたのが、「物言わぬ男」
2階スタジオの壁にもたれかかり、
一人瞑想する役者がいた。

ムドラ(印相)を結び、
己の心を鎮め、内なる平安と自信、
そして勇気と自我を育み、呼吸に集中している。
自分自身を見出すために。

その役者の静寂な沈黙は、とても新鮮だった。
まるで、ゆらぐ蝋燭の炎のようで、
やわらかく周囲を包み込んでいた。

僕は演技や映画の詳しいことはわからないが、
この男。きっと、
ひとたびカメラの前に立つと、
スクリーンの中を縦横無尽に駆け巡り、
その役柄ならではの、
そして、その役者ならではの、
できる限りの表現を、映し出すことができるのだろう。

僕はこの役者の見ている世界が面白そうで、
気になって仕方がなかった。

映像というものもは、
映画を見る受け手に渡ってこそ、
メッセージとなり、映像が成立するのだろう。
そして、その映像は何度も繰り返し見ることができる。
もちろん、見るときの年齢、状況や感情で、
同じ場面に対する捉え方は毎回違うものとなる。
ただ、受け手の問題ではなく、
映像として残す、まさにその瞬間は、
役者やスタッフたち創り手の時間に他ならない。
この瞬間を思う存分味わうために、
彼は瞑想するのだろう。

物言わぬ男は、
再び繰り返されることのない今この瞬間を、
その眼の奥でとらえ、こころでそれを読んでいる。
直向に瞑想する彼の姿は、
日常の中の小さな気づき(悟り)が、
大切だということを教えてくれる。

見る力と、物言わぬ力。
この二つが絶妙なバランスで織りなす「魅せる力」が
そこにはあるようだ。

魅せる力!?
ちなみに僕は、とっても気だてのいい、
優しい実力派女優に魅せられてはいませんよ。
断じてね。。。

二人だけの写真撮影に喜んでなんていませんよ。。。
決してね。。。♪

最後に、
スタジオの亀(クルマ)のお友達になってくれた子役ちゃん、
今度サーフィン行く約束したゆるい感じが大好きな若手俳優くん、
大物俳優さん、瞑想俳優さん、
本当にまたスタジオに遊びに来てくれそーな
モダンダンスもバッチリ実力派女優さん、
そして、スタッフの皆様お疲れ様でした。

林さんお疲れ様です。ありがとうございました。
撮影の落ち着く来月、あれやりますよ!

※今回の記事は写真をアップしません。ご了承ください。

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