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長島千比呂と行くインドヨガリトリート2015 存在が重なった瞬間
ナマステ、Chihiroです。
インドからの最後の報告になります。
参加者の皆さまは、無事に昨日帰国されました。
私は、打ち合わせや買い出しなどをして、明日帰国します。
今回、訪れたルドラプラヤグ。
プラヤグとは、合流点のことを意味しています。
ガンジス川の支流には、5つのプラヤグ(合流点)があります。
それらは、ヒンドゥー教の人だけでなくとも、神聖で特別な場所。
ヨガ行者たちも、それら5つのプラヤグを訪れ、沐浴や瞑想、巡礼をします。
この旅で訪れることができたのは、ルドラプラヤグとデヴィプラヤグの二つの合流点です。
プラヤグが神聖な場所であるのは、二つのものが合わさる、統合される、象徴であるから。
ヨガとは、ユジュという結合や統合を表すサンスクリット語が語源と言われています。
ヨガが結ぶものは、「心と身体」であったり、「私とあなた」であったり、
自身の中の「陽と陰」、「女性性と男性性」、「本当の自分と本当の自分ならざるもの」など、様々。
その、結合、統合のシンボルが、まさにこのプラヤグの地。
水の色や流れの違う二つの川が合わさり、一つになる姿は、自分の内なる統合を彷彿とさせてくれます。
自身の相反するもの。陽と陰、外交性と内向性など。
いつもであれば、互いに戦い合ってしまい、バランスがとり辛いもの同士が、一つに結ばれる。
それは、対局するもの、二極化からの解放であり、内なる調和、平穏、静寂の訪れです。
私たちがヨガクラスの前や後に結ぶ、ナマスカラムードラ。
両手を胸の前で合掌する手印。
このプラヤグで結ぶ、ナマスカラムードラは、いつもよりさらに深さ、強さを感じました。
二つの支流が互いに戦い合うことなく結ばれ、一つの大きな流れへと向っていくその様は、そこに立つ者の心の流れさえも変えてくれます。
左右の手が重なり、そして互いに受け入れい合い、一つになっていく。
このシンプルで何気なくしている合掌さえも、先人たちの思いがつまった大切な行為。
日本に帰ってからのクラスでも、その重なっていく思いを一つの大きな流れにのせて、伝えていきたいと思います。
インドで深めることができた、ヨガの一つ一つの本当の意味を、日本でクシャナに来てくださる皆さんのもとへ、丁寧に届けていきたい。
そんな気持ちをあらたにし、明日日本に帰国します。
今回の旅で、プラヤグの地に立ちナマスカラムドラを結んだとき、日本とインドが繋がったような気がしました。
それは、このインドで遙か昔からヨガを伝えてきた人たちの思いと、日本でクシャナでヨガをしてくださっている皆さんの存在。
時代を遡ってそれら先人たちと「今」この地に一緒には立っていないけれど、その人たちの思いを片方の手で感じ、
もう片方の手で、インドと日本という目で見える距離は遠いけれど、クシャナの皆さんの存在を感じ、
それらが、繋がったような気がします。
はるか昔から心の平穏を願ってきたヨギーたちの思いと、今、日本でヨガをしている人たちの自分自身の心と向き合う姿が、重なった瞬間でした。
クシャナの皆さんと一緒にインドに訪れたような、そんな気持ちにさえなりました。
渡印のため、レギュラークラスの変更、代行などでご迷惑をおかけしましたが。
2月28日(土)のたまプラーザスタジオのクラスから、レギュラークラスに戻ります。
スタジオで、皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。
Chihiro