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風の軌跡
ホキーパのブレイク この日は波乗り。
「クアッド来るよ」、鎌倉Hi-Surf石川さんからの連絡。
新しいkSaNaモデルのクアッドが届いたようだ。
[BURLEIGH HEADS バーレーヘッズ QUAD クアッド]
昨年、鎌倉でのウィンドサーフィンで、あらためて自分の居場所の心地よさを再確認させられた。
海はすごい!一瞬でウィンド漬けだった時代のアドレナリンが再放出!
だから・・・僕が再びウェイブボードを手にとったのは仕方ない、と自己肯定。
さっそくストラップとフィンをセット。
ボックスがジャストすぎてやや苦戦したものの、
ショップのみんなが手伝ってくれてしっかり納まった。
みんなががんばってくれているにもかかわらず、
僕は密かに一人で回想。
ウィンドサーフィンがすべてだった頃の思い出をちょっぴり楽しんでいた。
大きな地震、津波の後で、みんなが自然の脅威を改めて感じている。
自然は、時に厳しく、時に優しく、僕たちにたくさんのことを教えてくれる。
こんな時だからこそ、自分を育ててくれた海や仲間に
感謝の気持ちがこみ上げてくる。
頭ん中とココロは、自分の足跡を巡る旅。
僕は、10代~20代の長い時間を海で過ごしてきた。
波に乗ること、風に乗ることに。
この海と向き合う暮らしの中で、
かけがえのない仲間と出会い、いっぱい旅をし、
そして、大自然の呼吸と自分を調和する術を学んだ。
僕たちは自然の中の一部である。
自然との繋がりを感じることの大切さ、
その偉大さに敬意をはらうことの喜び、
自分と大いなる存在を紡ぐことで湧き出る感謝、
その感謝の向こう側では、
自分の存在をより強く感じることができる。
今、ヨガを通して得る学びは、
海にプカプカ浮いていたあの頃の気づきと
根っこでは繋がっている。きっと同じ。
あの海の中で共に遊んだ仲間たちも、きっと僕と似た思いを描いているはず。
今でもみんな、ヨガを上手に自身の生活に取り入れているのだから。
あの頃の僕たちの旅といえば、風の島マウイ。
風を集めて、海と向き合うことのできる神の島。
ハワイ マウイ島ではたくさんの人にお世話になった。
ウィンドサーファーであり、今ではアシュタンガヨガWSを精力的に開催している
ケイコさん(恵子アームストロング)もその一人。
恵子さんの宿のおかげでウィンド三昧。もう十数年前になる。
僕にとってケイコさんはヨギーニというよりはサーファーのイメージが強い。
トモコさん(岡崎友子)には、いつも旅の面倒おかけして・・・。
僕の姉も大変お世話になっている。感謝。
カイトサーフィンが世に出た時、早々にカナハビーチで遊ばせてくれ、
トモコさんに抱えられながら、あっちこっち泳いだのも最近のことのように鮮明に覚えている。
ジェリーさん(GERRY LOPEZ ジェリーロペス)の友人でもある彼女は、
Patagonia パタゴニア アンバサダーで、サーフィン、カイト、SUP、雪山などなど
何でもござれの優しい人。今でもマウイ&オレゴンを拠点に世界を飛びまわっている。
もちろんヨガをこよなく愛している。
モーちゃん(佐藤素子)&ヒデさんにも、刺激をたくさんもらった。
今でもあの時代のストイックモーちゃんを思い出すと身が引き締まる。
&あたたかいヒデさんの眼差しも幸せ。お二人セットで緊張と弛緩、まさにヨガ。
現在はお子さんも生まれ、家族が笑顔に包まれている。
情熱大陸の放映で、トモコさんとアサナをとっている姿に、
嬉しく、自然と笑みがこぼれた。
ユキちゃん(藤井由紀)はパタゴニアオーシャンを離れ、アシュタンガヨガ鎌倉でクラスを開催している。
恵子さん以上に、僕にとってマウイで波乗りしている姿しか浮かばないけど、
今はヨガが大好きでたまらないみたい。
モノづくりも得意なクリエイティブヨギーニとして活躍している。
TAKA(釜口貴晴)&JUNくん(阿出川潤)は旅を盛り上げてくれるお祭り男。
そして僕のウィンドの捉え方を大きく変えてくれた方々。この二人のファン&ストークには頭が下がる。
ホキパがウィンド世界のすべての時代、日が暮れてもおかまい無しで、
風がある限り、いつまでもみんな海の上にいた。
夕日が照らす波のフェイスは黄金色で、やわらかい時を刻んで、
リップで飛び散るスプレーの美しさに、誰もが永遠を魅せられた。
夜になると、、、みんなハチャメチャだからココでは書くのを控えよう。
帰国後、TAKA&吉岡さん(江ノ島ピュアスポーツ)のおかげでボードとセイルのサポートをいただき、
より一層ウィンドサーフィンに集中できる貴重な時間をいただけたこと、
今でも心底感謝している。
そして、一緒に旅をした“くされ縁”のユウくん(永島裕)、僕の良き兄貴分だが
今まで尊敬したことが一度もないのが残念。(笑&涙) でも本当に面倒見のよい最高の男!
マウイでお金が底をつき、ニギリ飯だけで何日も共に生き抜いた、諸々ある悪友。
最後に、どこに旅してもいつも笑顔で迎えてくれる鎌倉のみなさん、ありがとう。
今だからわかる。自分の居場所があるからこそ、旅を心底楽しめるのだと。
ヨガで脚がしっかり地に根付くと、上体がよりいっそうしなやかに伸びることと同じ。
今を、この瞬間を生きるからこそ、これまでの足跡と今と未来がひとつなぎになる。
僕も自分をもっともっと生きよう!
みんな、海、旅、ヨガで今でもつながっている。
セットアップしたボードに、
僕はそっと手をおいた。ありがとう。mahalo