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南インドヨガリトリート2019 ~食事編~
こんにちは!Café SukhamのKazueです。
私も先月の南インドリトリートに参加してきました。
今日は、いち料理人として、そのリトリートでの食事についてご報告をしたいと思います。
インドはとても広い国。前回のリトリートで行った北インドとはまた異なった食文化をもつ南インド。改めて、スパイス料理の多様さ、インド菜食の豊かさに魅せられた旅でした。
南インドは「ティファン」と呼ばれる軽食の種類が豊富です。米や豆、セモリナ小麦やココナッツから作られるティファンは、バラエティに富んでいて、消化にも軽く、朝ヨガ後の朝食にぴったり。宿泊したアナンティアでは、朝食のビュッフェでこのティファンが3~4種類ほど並びます。ポンガルというお粥やチャパティなどもあり、毎回主食をどれにしようかと目移りしてしまいました。そのティファンに合わせるカレーは必ずサンバル。南インドを代表するダルと野菜のカレーです。タマリンドの酸味がほどよく効いて、ティファンとの相性がとても良く、納得の美味しさでした。正直日本で食べるサンバルを私はそれほど美味しいと感じたことはなかったのですが、南インドの気候が美味しく感じさせるのでしょうか。やはりその土地で生まれ育まれた食事は、その土地で食べるのが一番美味しいのだと気づかされました。
また、豆の使い方もバリエーションがあり、カレーの具材としてはもちろん、煮崩して使ったり、すりつぶして揚げ物に。スパイスのように使ってカリカリとしと食感を楽しんだり…。ベジタリアンにとっての大事なタンパク源を、これ程使いこなす国は見当たりません。
毎食種類の豊富なビュッフェを、自然を感じる食堂でいただけて、ベジだけでも充分満足できる、飽きることのない贅沢な食事でした。
リトリートでは、私たちは食事そのもの以外にも、様々なものを同時に摂取していることを普段以上に実感します。空気、音、目に映る風景、一緒に食べる仲間との会話など、五感で感じる多くのものを私たちは食事と一緒に身体に取り込んでいて、その時の味の記憶となって残ります。それらが良質であるほど食事はさらに美味しく感じ、満足感も違ってくることを今回のリトリートで強く感じました。
私にとって、この旅はとても実り多い旅でした。
南インドリトリートでの味の記憶を自分の内に留めることなく、今後のSukhamや、石垣島でのTTCの食事作りなどに活かしていきたいと思っています。