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何も犠牲にしないということ – ヨガ的食事を考える
クシャナヨガには、ヨガフード&ベジタリアンカフェ
Sukham(スカン)が併設されています。
Sukhamとは、南インドの言葉(マラヤラム語)で、
Fine! あるいは、 Good! という意味。
私たちは、このベジタリアンカフェで、
Fine Food を提供しています。
身体にいいもの、こころにいいもの、環境にいいもの、
食事をする人に、そして全ての人にGood なもの。
それが、Fine Food !
何も犠牲にしない幸せ。
みんなを笑顔に、幸せにする食事です。
ヨガ的食事とは、もちろんベジタリアンフードです。
ベジタリアンと言っても、実はその種類は様々です。
ヴィーガンやマクロビオティック、
ピュアベジタリアン などなど。
耳にすることは多いかと思いますが、
その差は意外と知られていません。
例えば、マクロビオティックは、
玄米菜食を中心とした、日本発祥の正食のこと。
ヴィーガンは、動物性の肉だけでなく、
乳製品や蜂蜜など、動物から摂れたものも、
食さないベジタリアンです。
そして、クシャナで推奨しているのが、ピュアベジタリアン。
インドでは、もっともポピュラーなベジタリアンです。
一説では、インドは人口の約30%がベジタリアンとも言われています。
それは、宗教的な問題と思うことが多いかもしれませんが、
そうとは限りません。
インドでは、ヒンドゥー、イスラム、シークが、
三大宗教となります。
この宗教上の問題で、牛肉、豚肉が食べられない人は多いのですが、
鶏肉や魚介類は、宗教的には問題なく食べることができます。
なので、インド以外のこれらの宗教が盛んな国は、
マトンや鶏、魚介類を食べ、ベジタリアンはそう多くありません。
では、なぜインドはベジタリアンが多いのか?
それは、もちろんヨガが多大な影響を与えています。
インドへ行くと、子どもたち、若者たちは、
意外にもヨガを学ぶ機会が少なく、
私のような外国人に、アーサナや呼吸法、瞑想を教えて と言います。
アシュラのように、住み込みでヨガを学ぶ場所はありますが、
日本のように手軽にヨガを学べるスタジオがあるわけではありません。
それでも、ヨガが歴史の中に、一人一人の生活の中に、思想の中にあります。
ヨガの教えの中にある、アヒムサー。
それは、非暴力という意味。
生命を殺さないこと、傷つけないことです。
インドやアジアの街角の屋台で、鶏がその場でさばかれているのを見て、
私たちは、なんと野蛮なんだろう思うでしょう。
思わず目を反らしたくなったり、気分が悪くなったり。
私たちが、普段スーパーで買い物をしている鶏肉は、同じように傷つけられ、
私たちの元にやってきています。
自分の手で、その生命を奪わないから、その事に気がつくことが少ないかもしれません。
でも、私たちの今日の生命は、その犠牲の生命によって創られ、支えられています。
本当に、その犠牲が必要なのか?
そう自分に問うこと、それがベジタリアンの第一歩です。
今の私、明日の私の命を支えるのに、どれだけ多くの犠牲が必要でしょうか?
もちろん、野菜も植物であり、生命をもつ私たちの大切な仲間です。
けれど、食物連鎖を考えてみてください。
動物の生命の裏には、多くの植物の生命があります。
私たちクシャナでお伝えしている、ピュアベジタリアンは、
アヒムサー(非暴力)であり、
サントーシャ(知足:足るを知ること)など、様々なヨガの教えです。
このピュアベジタリアンは、蜂蜜や乳製品は口にします。
なぜかというと、それはその生命を傷つけていないからです。
各ベジタリアンが区別されているのは、そこに精神があるからです。
それぞれの守るべき理念や考え方、思想があるからです。
私たちクシャナでは、今、生かされていることを感謝し、
感情や欲求で必要ない犠牲を生まないこと、
そのピュアベジタリアンの精神をお伝えしています。
Sukhamのスタッフたちも、そこにある食材に感謝をし、
それを食してくださる人たちへの想いをこめています。
オリジナルのベジタリアンカレーや、チャパティ、ケークサレ
ケーキ、クッキーにいたるまで、
すべて一から手作りで、その場でお作りしています。
Sukhamで作られる手作りのベジタリアンミール、スイーツは、
動物性を必要としていません。
それでも、皆さんのこころと身体を満たしてくれます。
そして、最近よく問題にされる、エモーショナルイーティング。
つまり、感情的ストレスを満足させるために食べてしまうこと。
過剰なエモーショナルイーティングは、摂食障害をひき起こしますが、
誰にでも、心当たりはあると思います。
食べた後で、後悔したことありませんか?
それは、きっとエモーショナルイーティングです。
一時的な感情でした食事は、後悔をもたらします。
そのエモーショナルイーティングを止めてあげるためにも、
立ち止り、その犠牲について考えることはとても効果的です。
自身の体型や身体の健康はもちろんですが、
自分の周りの世界との繋がりを考えた食事、
それが、Fine Food & Yoga Food です。