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本当のアドベンチャーは旅の先にある -インド滞在を振りかえって-
今回のインド滞在を振りかえって―。
今回は、かなり最初から、ヘビーだった。
いつもインドに来ると、何かとアクシデントはつきものだけど、
それでも、今回はしんどかった。
インド出発前に、友人にすすめられて気学の先生のところへ行ったところ、
「今年はインドの方角は最悪。命にかかわることもあるかもしれません」と。
そう言われると、やはり気は進まないが、ここは仕事と割り切ることにした。
出発直前に、祖母が倒れ、入院。
不安を抱えながら、飛行機で旅立つことになった。
なんとか無事に着いたものの、
到着初日に、宿泊先のキッチンが火事になった。
立て続けに、部屋にサソリが出たり、クモ(もちろん毒あり)がでたり…
そして、すぐ目の前にある川で、地元の人がおぼれて亡くなった。
みんなで捜索して見つかったが、遅く手遅れだった。
つい先日、水浴びをしていた川で、目の前で命をおとす姿を見た。
インドは、人間味あふれる国、
人の躍動、人間臭さで溢れている。
貧富の差や、宗教的紛争が色濃く残る中、
人々は力強く生きている。
そして、そのアグレッシブな生と同時に、死を身近に感じる。
正確には、死を身近に感じるから、生が色鮮やかなのかもしれない。
今回のインド滞在でも、素晴らしい経験をスワミから与えてもらった。
インドで過ごす時間、師のもとで話を聴く、まさにウパニシャッドは、
特別な智慧や喜びをいつも与えてくれる。
インドでのティーチングは、英語が苦手な私には、まさしく苦行。
それでも、そんな苦行だからこそ伝えるということの本質を考えさせられる。
毎日のメディテーションの中で、色々なことに気づかされた。
自分の中だけでの、?良い? ?悪い? という小さな判断を超えた
さまざまな経験があった。
まさにアドベンチャー。
スワミが、
「本当のアドベンチャーは、家に帰ってから」
と教えてくれた。
まさに、その通りだと思う。
このインドの旅で得た経験、知識、新たな考えを、
クシャナでのクラスでどう伝えていくか、
どう自分の生活に活かしていくかを考えると、それはまさにアドベンチャー。
それこそが、とてもエキサイティングで、楽しみなことだ。
旅のお土産は、思い出ではない。
その旅の経験の先にいる自分自身だ。