観想~自分の内にこたえを見つける~ 

By kSaNa
瞑想のムドラー

桜も咲き始め、春ですね。
この季節は、出会いや別れ、新生活が始まるときでもあります。
私も、色々と新たに挑戦しようと思っていることがあったり・・・、生活スタイルが少し変わりつつあるときです。
何か新しいことを始めるときは、あれこれと思い悩むものです。
「ああしようかな?」、「やっぱり、こっちにしようかな?」・・・と。悩み続けたあげく、悩みの渦の奥深くに入り込み、頭の中がぐちゃぐちゃに・・・。
こういう時は、こころも落ち着かず、冷静な判断ができなかったり、物事の真理や本来悩んでいた事柄が見えなくなってしまいます。
「あれも」、「これも」といろいろな邪念のようなことがうかび、さらに悩みが膨らみ、もともと何が問題だったのかが見えなくなってしまいます。
こころが落ち着かず、波立っていると、大切なことは見えてきません。ちょうど湖面が波立っていると、湖の底が見えないように。まずは気持ちを落ち着かせ、波をしずめてみると、自然とこたえが見えてきます。
ヨガでは、瞑想でこころを静かにし、観想で集中し一心に考え、真理を見極めて、こたえを見出すとされています。いつでも、こたえは自分の内にあります。
瞑想や観想のときに、よくつかわれるこのムドラーは、ディヤーナムドラーです。右手の上に左手をのせ、小指から人差し指までの4本を重ねるようにします。 左右の親指は、かるく触れ合うようにします。このムドラーは、丸い器を象徴しています。瞑想や観想で得られた思索を入れるために、両手でつくった器が空になっていると言われています。
ヨーガの教えである、“真実は内にある”、“内なる完全性を見出す”のに役立つムドラーですね。

ABOUT THE AUTHOR

関連記事