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自分のルーツを支える力を
文化が交じり合う街ムンバイ(インド)
ムンバイは、インド経済発展の拠点であり、とても大きな都市です。
昔から、貿易都市であり、海外との玄関口でありました。その時代、その時代によって、ムンバイの役割は変わってきましたが、インドと国外とを結びつける、様々な人々や文化が交じり合うまちです。イギリスの植民地であったため、その時代に作られたヨーロッパ調の建物も数多くあります。
そのはるか昔7世紀には、ペルシャから“パースィー”という人々がやってきました。“パースィー”とは、「西から来た人」という意味。イスラム教徒に侵略された“ゾロアスター教”の人々が、はるか遠く離れたインドへ自分たちの信仰を守るためやってきのが“パースィー”です。“パースィー”は、諸外国との貿易の仲介を担い、巨大な富を得たといわれています。現代では、高い地位で経済的にも裕福な人々が多いそうです。これだけきくと悪いイメージを持ってしまいそうですが…。インドが独立する際には、多大な支援をしたといわれています。この“ゾロアスター教”は、私たち日本人では不思議に思ってしまうような、鳥葬という方法で葬儀を行います。興味のある方は、ムンバイ空港から市街地に向かう途中を少しそれたところにある“沈黙の塔”へ行ってみるといいかもしれません。(中は見れないそうですが…)
ムンバイは、インドらしさ&欧風的風景が交じり合うおもしろいところです。特に、フォート地区は、欧風的建物が多く残っています。フォート地区には、ムンバイ大学、ムンバイ高等裁判所、旧税関、科学研究所などがあります。ヨーロッパ調建物の象徴的存在で世界遺産にもなっている、チャトラパティ・シヴァージ駅もあります。この他にも、見所いっぱい!有名なタージマハルホテル、20世紀初頭に、インド人の富豪ジャムシェトジー・ターターが造ったもの。つくるきっかけとなったのが、白人の友人とホテルへ出かけたさい、そこがヨーロッパ人専用であり入場を拒まれことでした。そのため、インド人としての誇りの象徴としてつくられたホテルといわれています。
この他、エレファンタ島や、ガンディーの家など、いろいろありますよ。
写真: ムンバイ チャトラパティ・シヴァージ駅 近郊